一関・平泉

本寺中卒に誇り 最後の卒業式 4人、思い出発表【一関】

本寺中最後の卒業式で、3年間の思い出を語る卒業生

 今月末に閉校する一関市厳美町の本寺中学校(金野勝紀校長、生徒14人)は14日、卒業式を同校で行った。最後の卒業生4人が在校生や教職員、保護者、地域住民に見守られ、思い出と将来への希望を胸に学びやを巣立った。

 最後の卒業生は伊藤光君、佐藤聖真君、佐藤佑樹君、佐藤由奈さん。式には全校生徒や教職員、保護者、来賓約50人が出席した。

 4人に卒業証書を手渡した金野校長は、一人ひとりの頑張りをたたえ「後輩を指導する姿にたくましさを感じた。さまざまな活動の中心で本寺中を牽引(けんいん)してくれた」と語り、「つらい時に支えになるのは人の心。周囲との関わりを大切にできる人になってほしい」とはなむけの言葉を贈った。

 卒業生は3年間を振り返り、時に涙を浮かべながら「本中最後の3年生としての自覚を持ってさまざまな行事に取り組んだ」「14人全員で仲良く、楽しく学校生活を送れた」などと発表。在校生は「先輩から教わったことを引き継いで頑張っていく。今まで本当にありがとうございました」と感謝し、歌をプレゼントした。

 前生徒会長の佐藤さんは「最後の卒業生になったことを誇りに思う。今後も行事に参加するなどして、好きな地元を盛り上げたい」と意気込んでいた。

 本寺中は1947年に創立。50年に校舎を現在地に移転した。少子化の影響で、4月に厳美中と統合する。

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