北上・西和賀

「自分ドラマ」創作 プロが指導 体験基に脚本、演技 アトリエシアター【北上】

ジェスチャーで演技を伝える難しさを体感するアトリエシアターの参加者

 北上市文化創造が主催するさくらホール演劇づくりプログラム「アトリエシアター」が、同市の同ホールで開かれている。14日は「自分ドラマ」の創作が本格化。参加者が自らが体験したことを基に芝居作りに取り組んでおり、最終日の17日に発表し合う。

 文化庁などの主催、委託で2016年度まで3年間取り組んだ演劇普及事業「演劇大学inきたかみ」を受け継いで開催。講師は劇団東京ミルクホールの演出、脚本担当で若手演出家コンクール2004最優秀演出家賞の佐野バビ市さんが務めている。

 14日は、同市や金ケ崎町などから中学生以上の19人が参加。佐野さんは「役者には演技以外にトークショーなどで自分の言葉で話す役割が求められる。台本もいかに自分の言葉としてせりふを引き寄せられるかが大切だ」と講座の主旨を強調した。

 参加者はジェスチャーでの伝言ゲームを通し、演技で思いを伝えることの難しさを体感。強い印象に残っている体験を文章にまとめて持ち寄り、佐野さんからアドバイスを受け台本にまとめていく作業に取り組んだ。

 演劇部所属の阿部まゆみさん(黒沢尻北高校1年)は「脚本を書いたことがあり文章を書くのも好きなので勉強になる。芝居には恥ずかしさも残っているので、堂々と演じられれば」と真剣な表情で取り組んでいた。

 最終日まで創作を続け、午後3時30分からチームに分かれて発表。当日は自由に見学できる。

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