花巻
におい豆もっと知って みそ造りや豆腐試食 地元３社協力 25日に催し【花巻】
原料や作り方、料理の全てを「花巻」にこだわった調理イベント「作って食べよう！におい豆味噌（みそ）」は、25日午前10時から花巻市大通りのなはんプラザで開かれる。押切食品（同市東十二丁目）の豆を原料に、佐々長醸造（同市東和町）のみそ造りと黒川食品（同市野田）の豆腐料理を楽しむ催し。押切食品で参加者を募集している。
商品の付加価値を高め、より各社のカラーを出そうと模索する３社の若手幹部がイベント開催を決定。独特の香りが特徴の在来種「におい豆」を生かした展開を構想する押切食品の伊従聡一専務（35）が基本ラインを打ち出し、同社インターン生で一関高専３年の津嶋彩羽さん（18）が関係先への説明やプレゼンテーションを担当して準備を進めた。
伊従専務は「これまでの事業を引き継ぐだけで今後生き残っていけるのかという悩みを花巻で食に携わるみんなが持っている。付加価値を高めるため自分たちに何ができるか。小さなことでも一歩ずつ進まなければ」と語り、イベントを突破口の一つにしたい考えだ。津嶋さんも「良い物を作っているのに（地元企業は大手より）ＰＲの点で劣っているように思う。原料を自分の目で見て感じてもらえれば、きっと選んでもらえる」と若者ならではの視点で話す。
イベント当日は、豆をつぶして塩やこうじと混ぜるみそ造り体験、出来たての豆腐を味わう食事会を実施する予定。参加費３５００円でエプロン、三角巾、手拭き、マスクを持参する。申し込み、問い合わせは押切食品＝０１９８（２３）２０４０＝まで。
