県内外

渋滞緩和、物流効率化へ 県内初 矢巾スマートIC開通

矢巾スマートIC上り線入り口で行われた開通式でテープカットとくす玉開披を行う関係者

 県と矢巾町、東日本高速道路が建設を進めてきた東北自動車道の矢巾スマートインターチェンジ(IC)が24日、開通した。県内初のスマートICで、岩手流通センターや2019年9月開業予定の県高度救命救急センターに近く、高速道路への利便性や渋滞緩和、企業誘致の促進、物流の効率化、救急医療へのアクセス向上が期待される。

 現地で行われた開通式には関係者をはじめ、県選出の国会議員ら来賓、地元の不動、煙山両小学校の児童ら約200人が出席。児童の合唱で開会、演奏に合わせて関係者がスマートIC上り線入り口でテープカットを行い、くす玉を開いて開通を祝った。

 あいさつした達増拓也知事は「県民生活の安全・安心、生産性の向上に大きく寄与する」と強調。高橋昌造町長は「命の道の結節点、物流の効率化に大きな役割を果たす。矢巾西部地域の活性化の起爆剤にしたい」と語った。

 松崎薫東日本高速道路東北支社長は「県はもとより東北全体の交通の利便性、地域の活性化が高まり地元から真に愛される道路に」と願った。

 矢巾スマートICは13年度に事業化され、調査設計を進めるとともに、用地契約を行い、14年度から土工工事に着手し、4年弱で開通した。事業費は18億円。

 盛岡南ICの南3・8キロ、紫波ICの北7・2キロに位置する矢巾パーキングエリア(PA)に併設し、料金所は上下線それぞれ1カ所ずつで24時間、自動料金収受システム(ETC)車載器を搭載した全車種が利用できる。

 スマートICは矢巾のほか、県内では4月21日に開通する奥州をはじめ、滝沢中央、平泉の建設が進められている。

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