花巻東8強 彦根東にサヨナラ センバツ高校野球大会
【甲子園取材班】第90回選抜高校野球大会第9日は31日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で3回戦4試合が行われた。6年ぶり3度目出場の花巻東は第2試合で、9年ぶり4度目出場の彦根東(滋賀)を延長十回の末1-0のサヨナラで破り、準々決勝に進出した。8強入りは、県勢では2017年の盛岡大附に続いて2年連続、花巻東としては菊池雄星(西武)を擁して準優勝した09年以来9年ぶり。
花巻東は、彦根東の左腕エース増居翔太(3年)の伸びのある直球と切れ味鋭い変化球に苦しみ、九回まで無安打14三振と打線が沈黙。しかし、延長十回に4番紺野留斗(3年)のチーム初安打を皮切りに四球と安打で無死満塁とすると、途中交代で三塁に入った7番藤森晃希(3年)の中犠飛でサヨナラ勝ちを収めた。
先発の左腕新田大智(3年)は制球を乱して死球を含めわずか6球で一回途中に降板したが、スクランブル登板した右腕伊藤翼(3年)がテンポのいい投球で試合を立て直した。六回には1死三塁のピンチを招いたが、味方の好守でスクイズを防ぐなど要所を締め、彦根東打線を無失点に抑えた。
次戦は第10日(1日)の準々決勝第3試合で、前回優勝の大阪桐蔭(大阪)と対戦する。大阪桐蔭とは12年に大谷翔平(エンゼルス)らで臨んだ際に対戦したが、藤浪晋太郎(阪神)、森友哉(西武)を擁する相手に敗北を喫しており、花巻東は雪辱を期して9年ぶりの4強入りを狙う。
彦根東 000 000 000 0|0
花巻東 000 000 000 1x|1
momottoメモ
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◆花巻東 延長サヨナラ
藤森が決勝中犠飛
2安打も勝負強さ発揮
伊藤、8強導く好救援 さえるシュート 彦根東を零封
紺野、4番の仕事
伝統の堅守 失点許さず
選手談話
◆地元も歓喜 なはんプラザで公開中継
1日もなはんプラザでPV 開場は午後1時
◆準々決勝の見どころ
花巻投手陣 VS 大阪桐蔭打線