奥州・金ケ崎

食品ロス有効活用へ 市社協 コープバンクと協定【奥州】

「コープフードバンク」と食料支援協定を締結した奥州市社協の岩井会長(左)。右はいわて生協の内澤副理事長

 奥州市社会福祉協議会(岩井憲男会長)は9日、コープ東北サンネット事業連合が運営する「コープフードバンク」と食料支援協定を締結した。食べられるが、包装の破損などで廃棄されてしまう食品を取引企業から無償で提供を受け、必要とする福祉施設・団体で有効活用してもらう取り組み。県内での締結は同社協で9団体目となった。

 締結式は同市水沢佐倉河のいわて生協コープアテルイで行われ、岩井会長のほか、コープ側から同生協の内澤祥子副理事長らが出席。協定書を交わし、第1便となった備蓄品セットなどの物資が受け渡された。今後は同社協からの要望に応じ、第2便以降が届けられる。

 あいさつした内澤副理事長は「食べるのには何の問題もない物をお届けする。食品の無駄をなくすとともに、困っている方々のために役立てるという両方の側面がある取り組みだ」と意義を強調した。

 岩井会長は「人間、食べるということは幸せに感じて生活を送る一番のもとではないかと思う。さまざまな生活課題を抱える市民が実際にいるので、フードバンクを活用していきたい」と感謝した。

 同バンクは誰もが安心して暮らせる地域社会づくりを進めようと、みやぎ生協が2012年に設立。14年度からは東北6県9生協が加盟する同連合が運営している。

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