一関・平泉

猊鼻渓にカモーン 元市国際化推進員 ネイト・ヒルさん 外国人向け観光ガイドに【一関】

げいび観光センターで観光ガイドを務めるネイト・ヒルさん

 一関市東山町の名勝・猊鼻(げいび)渓で舟下りを運航しているげいび観光センターに、新たにオーストラリア出身の観光ガイドが加わった。年々増加する外国人旅行者への対応が狙いで、主に英語圏からの外国人観光客のガイドを担当するネイト・ヒルさん(40)は「お客さまに満足していただけるよう、いろいろなことを覚えていきたい」と意欲を燃やしている。

 ヒルさんは、西オーストラリア州パース出身。外国語指導助手(ALT)として2013年に来日し、15年に市の国際化推進員に任命されてからは、次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致実現に向けた情報発信や外国文化の理解促進に尽力し、17年に帰国した。

 今年に入って再来日したヒルさんは、1日から同センターに正規雇用されている。ガイドとしての研修を受け、観光案内のほか土産物やバス路線図の英語表記などを行っている。「猊鼻渓には何度か来たことがあり、特に茶席舟が印象的だった。景色が美しく、船頭さんの話や運玉投げも面白い。また来たいと思ってもらえるような仕事をしたい」と展望を語っている。

 17年に猊鼻渓の舟下りに訪れた観光客は約15万8000人で、このうち約2万3000人が海外観光客。海外出身のガイドは2人目で、同センターは「全国的に岩手は外国人観光客が少ないので、県南の観光リーダーとして誘致に努めていきたい」としている。

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2024年4月26日付
一関・平泉
2024年4月26日付
一関・平泉
2024年4月26日付
一関・平泉
2024年4月26日付