奥州・金ケ崎
浅沼消防士が優秀賞 東北支部職員意見発表会 母親学級で救命講習提案【奥州】
奥州金ケ崎行政事務組合消防本部の浅沼今乃美消防士（22）＝奥州市水沢＝が第41回全国消防長会東北支部消防職員意見発表会（25日、山形市）で優秀賞に輝いた。「大切な命を守る～パパ、ママへ～」と題し、母親学級における救命講習の実施を提案。「訴えたいことが皆さんに伝わったと思う」と喜びを口にする。
浅沼消防士は、２月の県大会で最優秀賞を獲得し東北大会に出場。新潟県を含む東北各県の代表７人が消防や防災、救急など、日常業務で感じたことや考えていることを発表した。
４年前に消防職員となった浅沼消防士は、活動中に心肺停止状態の乳幼児を救急搬送した経験を基に発表。新しく子供を授かる家族に対し、乳幼児に突然死をもたらす疾患の予防策を学ぶ機会の必要性を強く訴えた。
東北大会を振り返り「すごく緊張したが、これまでで一番練習成果が出せた」とした上で、「発表会での経験を生かし、住民に寄り添い温かい手を差し伸べられる隊員になりたい」と意気込む。
阿部保之消防長は「各県の代表がいる中、堂々とした発表ができていた。これは住民の安心・安全を達成したいという思いであり、弱者に心を寄せているということ。非常に心強い」と若手職員のさらなる活躍を期待する。
