一関・平泉

“磯村義経”きりり 春の藤原まつり 東下り行列【平泉】

春の藤原まつり東下り行列で観客からの声援に応えてにこやかに手を振る“磯村義経”

 平泉町の春の藤原まつり(平泉観光協会主催)は3日、最大の呼び物となる「源義経公東下り行列」が行われた。心配されていた雨も午後には上がり、源義経に扮(ふん)した若手俳優の磯村勇斗さん(25)=メディアミックス・ジャパンBLUELABEL所属=ら総勢93人で再現されたあでやかな平安絵巻が、沿道に詰め掛けた見物客を魅了した。

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 平安時代末期、兄頼朝に追われて平泉に落ち延びてきた義経主従を、奥州藤原氏3代秀衡が温かく迎え入れたとされる故事にちなんだ催しで、57回目の開催。

 毛越寺では、本堂で秀衡と義経が対面を果たした後、共に舞台で上演される延年の舞「唐拍子」(重要無形民俗文化財)を鑑賞。大泉が池で再現された義経主従をねぎらう場面では、北の方、武蔵坊弁慶らと龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)の2そうの小舟に乗って池を一周し、平安絵巻さながらに優雅なひとときを繰り広げた。

 本行列は毛越寺から町中心部を経て中尊寺金色堂を目指す約3・5キロで行われ、芦毛(あしげ)の馬にまたがった義経を中心に、御所車に乗った秀衡や北の方、山伏姿の弁慶らが沿道に詰め掛けた見物客の中をゆっくりと進んだ。

 宮城県大崎市から家族と訪れた宮崎実さん(62)は「テレビのニュースで見たことはあったが、一回は実物をと思い訪れた。本物の馬や牛がいる行列は、やはり迫力が違う」と感心していた。

 4日は観自在王院跡での哭(なき)まつり、中尊寺白山神社能舞台での能勤行、町内神輿(みこし)などが行われる。

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