一関・平泉

全国大会へ闘志 ジャパンカップソフトテニス 佐々木・小野寺選手組(一関学院高)

ハイスクールジャパンカップソフトテニス2018に出場する一関学院高の佐々木選手(右)小野寺選手

 第47回ゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップソフトテニス2018(6月20~24日、札幌市、日本ソフトテニス連盟など主催)女子ダブルスに、本県代表として一関学院高の佐々木玲奈選手・小野寺花香選手(ともに3年)組が出場する。ノーシードから県大会を制するなど右肩上がりの成長曲線を描く2人は、初めて挑む全国舞台に気持ちを高ぶらせている。

 県大会は4月30日、5月1日に北上市で開催。佐々木選手・小野寺選手組は準決勝で第1シードを相手に0-3から逆転勝ちを収めると、決勝も4-2で勝利して出場82組の頂点に立った。

 1年生の時からペアを組む2人だが、小野寺選手が「リードしていても、勝ち切れずに負けることが多かった」と振り返るように、これまでの県大会では1勝を挙げるのが精いっぱいだったという。佐々木選手がキャプテンに就任し、昨冬から今春にかけて急成長を遂げた。

 練習でダブルフォールトを出すたびに体幹トレーニングをするペナルティーを自らに課し、県大会直前には始発電車で登校して早朝から2人でランニングに励んだ。体幹が鍛えられたことでフォームの軸が安定し、ストロークの威力も増した。

 課題の一つだったメンタル面も克服した。「いつも先のことを考えて自滅した。(県大会では)勝ち負けよりも、一本を取ることに集中していた」と佐々木選手。県大会準決勝ではファイナルゲームに持ち込んで競り勝つなど、初戦から決勝まで平静さを貫いたことが県大会制覇につながった。

 心技で進化を続ける2人。それでもおごることなく「決勝の試合内容はあまり良くなかった。相手のミスで流れが来ただけ」と自分たちのプレーを冷静に分析する。

 前衛を務める小野寺選手は「全国大会では自分たちの納得のいくプレーをしたい。6月は県高総体もあるので、サーブレシーブの精度をもっと上げる」と闘志を燃やす。

 後衛の佐々木選手は自宅でも筋肉トレーニングを積むなど決戦に向けて士気を高めており、「全国の相手は全員格上なので、立ち向かっていくだけ。勝ちは意識せず、チャレンジャー精神で笑顔で向かっていきたい」と語っている。

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