北上・西和賀

ママ、外に出ようよ! キッズルーム完備 20代女性起業 カフェ、来月開店【北上】

広々とした空間が印象的なキッズルームで触れ合う親子。周囲に気兼ねなく時間を過ごすことができる
オープン前のレセプションパーティーでメニュー素材として使う北上産野菜を手にする石戸谷さん

 北上市の中心部にキッズルームを備えたカフェが6月1日オープンする。家業だった店舗を改装し、幼い子供を持つ親たちの憩いのスポットにしたい-との願いを込め市内の20代女性が起業。オーナーは「子供を連れていても気兼ねなく食事や会話を楽しめる空間にしたい」と子育て世代の応援店を目指して目を輝かせる。

 オーナーは石戸谷くるみさん(27)。店名は旧姓の「柳」を意味する英語から取って「CAFE WILLOWS」と名付けた。同市大通りにある自宅兼店舗だった3階建ての建物の1階部分(床面積約330平方メートル)を改装。開店費用は約2100万円で、うち100万円は市の補助を活用した。

 客席は25人分用意。全体のスペースを一般客用と子連れ客用に分け、一般用にはカウンターやテーブルを配置。子連れ用には小上がりに座卓を置いて食事をしやすよう工夫した。親から目が届くよう小上がりとつながったスペースに子供用の遊具などを置いたキッズルームを配置。女性用トイレには乳幼児を座らせることができる椅子、洗面所には赤ちゃんのおしめを交換できる折り畳みベッドを備えるなど、随所に小さな子を持つママに配慮した店づくりのコンセプトが光る。

 素材や料理にも気を配る。地元北上市の農家と契約し可能な限り無農薬野菜を仕入れ、女性をターゲットに野菜をふんだんに使ったメニューを提供するほか、乳幼児向けに離乳食やキッズメニューなども用意。今後、妊婦向けメニューも開発したい考えだ。

 転機は急に訪れた。石戸谷さんが大学3年生だった2011年、実家ではんこ店を営んでいた父・柳哲哉さんが51歳で急逝。母親が一人で家業を続けるのは難しいと判断し、1歳児の母となっていた姉の提案を受けキッズルームを備えたカフェを構想した。

 当時は映像関係の仕事を希望し就職活動していたが、飲食店も面白そうだと考えを切り替えた。大学卒業後はダイニングバーの店長として経営を学び、イタリア料理店では料理を学んだ。15年に帰郷し本格的に起業準備に入り、金融機関から融資を取り付け、今年2月から改装工事に入った。

 自身も結婚や出産を経験し、市内には乳幼児を連れて気兼ねなく入ることのできる飲食店が少ないことを実感。「子供や赤ちゃんを連れていると小上がりのある店でないと入れず、外食がおっくうになる。店内で離乳食を広げるのも気が引け、とはいえ離乳食をメニュー提供している店は少なく、行く所がかなり制限される現実に直面する」と起業理由を説明。「そういうママたちが集まって育児相談など子供についての情報を共有し、子育てを頑張る親たちの憩いの場を提供したい」と子育て世代を応援する店づくりに夢が広がる。

 営業時間は、6月1~3日はランチタイム(午前11時~午後3時)、6日から通常営業(午前11時~午後6時)に切り替える。定休日は毎週月曜日と第2、第4日曜日。場所は同市大通り3丁目1の17。問い合わせは同店=0197(63)2662=へ。

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