北上・西和賀

市が内部監査実施 北上・保護責任者遺棄致死事件 一連の対応検証

 北上市で1歳男児が十分な食事を与えられず死亡した保護責任者遺棄致死事件で、市は一連の対応などについて検証する内部監査の実施を決めた。及川義明副市長をトップに検証し再発防止策を含め、今月中をめどに取りまとめる予定。

 市は検証すべき事案が発生した場合、体制や判断について検証する内部監査を実施。今回、市は男児が通っていた認可外保育所から男児の状況について情報提供を受けていた。関係する市教委、保健福祉部などの関係職員から聞き取りし、どう対応したのかや情報の伝わり方、判断などについて検証する。

 市は、監査の状況を市議会などで報告。外部からも意見を聞く場合もあるといい、最終的に業務改善計画をまとめる。

 市教委は平野憲教育長名で、市内の公立市立、認可の有無にかかわらず幼稚園、保育施設で気がかりな子がいた場合、速やかに市に情報を寄せるよう文書を発送する。認可外保育所とはこれまで協議の場がなく、状況把握や連携の在り方について検討する。

 髙橋敏彦市長は「(男児が亡くなる直前の)1週間、ちょっとしたきっかけがあれば助かった命だったと思う。しっかり内部で検証し、早く結論を出せる部分は出して実行に移したい。有識者にも意見を聞き、(検証委員会を立ち上げる)県とも連携していきたい」と話した。

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