奥州・金ケ崎

地元アーティストしのぶ きょうから細川さん作品展 絵画やイラスト100点【奥州】

広瀬地区センターで開かれる細川光司さんの作品展をPRする公子さん

 5月に60歳で亡くなった奥州市江刺広瀬の細川光司さんの作品展が9、10の両日、地元の広瀬地区センターで開かれる。自然をモチーフにした絵画やイラストなど約100点を展示し、画家、イラストレーター、自然写真作家など幅広く活躍した地元のアーティストをしのぶ。

 細川さんは1957年、旧大東町生まれ。幼少の頃から自然博物学に興味を持って動物の絵を描き始め、79年から米国・ロサンゼルスに在住し、ワイルドライフアート(野生生物生態画)を研究。84年に帰国し、93年に広瀬に移住後、身近な自然をモチーフとした創作活動に取り組み、各地での作品展など精力的に活動してきたが、妻の公子さん(77)によると、今年5月14日に突然脳出血で倒れ、翌15日に亡くなったという。

 公子さんが9月に2人の娘が住む米国に帰国することになり、同センターが主催し、関係者らの協力で作品展を企画。青空と雲を描いた作品や植物のイラストなど、生前の細川さんの人柄を感じさせる温かみある色彩とタッチの作品が並ぶほか、米国コロラドの自然やグリズリーを細川さんが描き、公子さんがデコパージュに仕上げた夫婦合作もある。

 展示時間は、両日とも午前9時から午後4時まで。作品は展示後、全て同センターに寄贈することにしており、公子さんは「広瀬の皆さんに良くしていただいた。何かの役に立てばと思うし、いまを大事に生きることも伝えられれば」と思いを込める。

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