奥州・金ケ崎

18歳以下 医療費無料へ 子育て世代負担軽減 金ケ崎町、8月から

 金ケ崎町は子育てしやすい環境づくりに向け、8月1日から町内全ての18歳以下について医療費を無料化する。これまで一部負担としてきた対象者についても入院、外来の医療費を町で全額助成することとした。11日に開かれた町議会6月定例会で関係条例の一部改正や補正予算が可決されたことを受け、今後実施に向けたシステム改修や制度周知などの準備を進めていく。

 町住民課によると、次世代を担う子供たちの健やかな成長と健康増進とともに、子育て世代の経済的負担軽減を図り、子供を産み育てやすい環境づくりを推進することが目的。町内に住所を有する18歳以下(18歳に達する日以降最初の3月31日までの人)全ての対象者について、入院、外来とも医療費(保険内診療)の一部負担金を全額助成し、無料化する。

 町では現在、18歳以下に対して、町単独事業として3歳未満と、3歳以上で本人および保護者が市町村民税非課税の人について医療費の全額を給付。3歳以上で本人または保護者に市町村民税が課税されている人には、入院は1カ月、1医療機関ごとに5000円を超える額、外来は1カ月、1医療機関ごとに1500円を超える額を給付してきた。

 対象人数は約2600人で、このうち今回の拡大分が約2250人。

 町議会6月定例会では関係する「町子ども、妊産婦及び重度心身障がい者医療費給付条例」の一部改正と、2018年度一般会計補正予算(第2号)を可決。補正予算には今回の拡大分として福祉医療システム改修の委託料、医療費給付費(重度心身障害者、一人親家庭、子供)など計1492万5000円を計上した。

 今後は町の広報やホームページ、今月18日から町内6生活圏単位で開催する今年度第1回町民懇談会などで制度周知を図るほか、福祉医療システム改修を実施。7月には県内医療機関への通知、受給者証の発送などを行う予定だ。

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