奥州・金ケ崎

水沢が全国切符 俳句甲子園地方大会 部員、さらなる飛躍期す

優勝した水沢Bチーム

 NPO法人俳句甲子園実行委員会が主催する第21回俳句甲子園(全国高校俳句選手権大会)の東北地区大会北上会場は16日、北上市本石町の日本現代詩歌文学館で開かれた。この結果、水沢Bチームが優勝し、水沢が全国大会への切符を手にした。

 俳句甲子園は、創作を通じた交流で高校生の豊かな人間性の育成につなげようと、正岡子規ら多くの俳人を生んだ愛媛県松山市を会場に毎年開催。今大会には、水沢、盛岡一、盛岡中央の県内3校から5チームが出場した。

 対戦は俳句と鑑賞力(ディベート)の優劣で競い合う1試合3句勝負。予選ではAブロック3チーム、Bブロック2チームに分かれて競技を行い、決勝は両ブロックから1位で勝ち上がった水沢同士のA、B両チームで争った。

 予選は「蛙」「春眠」「桜の実」、決勝は「蜜豆」の兼題であらかじめ創作した句を披露し合い、互いに着眼点や表現方法を舌鋒(ぜっぽう)鋭く批評し合った。

 水沢同士による決勝は3年連続。優勝した水沢Bチーム主将の石川顕君(3年)は「仲間との対戦形式の練習や顧問の先生の指導で、見つけた不安要素を解消し本番でAチームに勝ち優勝できたことはうれしい。全国大会でも良い句をたくさん練って上を目指したい」、同チームで副部長の佐々木悠奈さん(3年)は「全国ではすごい人たちが集まってくるので、全国上位だった昨年を越えられるよう優勝目指して頑張りたい」と意欲を示した。

 また、最優秀句には石川さんの句「ゴーギャンの自画像桜の実を踏む」が選ばれた。

 今回は地方大会に40都道府県の110校から143チームが出場。8月18、19の両日に開催される全国大会は、地方大会で優勝した26チームに投句審査で選ばれた6チームを加えた32チームが出場する。

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