ピンク色鮮明に 「中尊寺ハス」開花【平泉】
平泉町の中尊寺(山田俊和貫首)境内で、奥州藤原氏の時代の種子から育てた古代ハス「中尊寺ハス」が開花した。10日には午前中からの夏本番を思わせる陽気の中、池や鉢植えで数輪がつぼみを開き、鮮やかなピンク色の花が参拝者らの目を楽しませた。
ハスが植えられているのは、金色堂東側にある金剛院ハス池と、隣接する大池跡の鉢植えで、膨らんでいたつぼみが今週に入り開き始めた。
金剛院ハス池では、10日までに直径15センチほどの花が3輪開花。観光バスの乗降場所に近いこともあり、バスから降りた観光客が足を止めてしきりにカメラのシャッターを切っていた。
中尊寺ハスは、金色堂内に安置された4代泰衡の首おけから発見された約800年前の種子を、1998年開花に成功させたもので、翌年同寺に株分けされた。花は小ぶりで花びらが細いのが特徴、開花から4日ほどで花びらを落とす。