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福祉分野で被災者支援 西日本豪雨 県派遣チームが出発式【岩手】

岡山県に派遣される県災害派遣福祉チームのメンバー

 西日本豪雨を受け、県が岡山県に派遣する県災害派遣福祉チーム(4人)の出発式は18日、盛岡市内で行われた。社会福祉士などで構成するチームは24日まで、岡山県倉敷市内の避難所で、要配慮者のニーズ把握や相談支援などを行う。2016年の熊本地震、台風10号による岩泉町の豪雨災害に続いて3度目の派遣となる。

 岡山県より厚生労働省を通じて、県災害派遣福祉チームの要請を受けて派遣を決定。今回は社会福祉士、生活支援相談員、介護福祉士、精神保健福祉士の4人で、過去2回の大規模災害で活動したメンバーも含まれている。

 約300人が避難する倉敷市内の避難所(小学校)で、要配慮者の福祉介護のニーズ把握をはじめ、応急活動や相談支援などの活動に当たる。

 出発式では県地域福祉課の菊池優幸総括課長が「大規模災害時に他県での活動経験があるのは本県と京都府と聞いている。貴重な経験と活動ノウハウを生かして、福祉的支援を必要とする人の支援に当たってもらいたい。長い活動期間になるので、自分自身の体調管理にも気を付けてほしい」と激励した。

 リーダーで社会福祉士の小泉進さん(34)は「経験やノウハウに期待をされて要請があったと思うので、自分たちのやるべきことをしっかりやって、現地で避難している要支援者の生活のために尽力したい」と決意を述べた。

 東日本大震災の教訓を踏まえ県は、13年度に同チームを創設。各福祉施設や事業所、病院などに勤務する福祉専門職員で構成する。1チーム4~6人で、3月末現在の登録者数は296人(49チーム相当)となっている。

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