一関・平泉

死線くぐり今を生き 終戦記念日◆73年目の証言

 本国で、異国の地で、砲爆撃や飢餓によって多くの人が命を落とした太平洋戦争。「玉音放送」がその終結を告げた1945年(昭和20年)8月15日から73回目の終戦記念日を迎えた。生死のはざまを越えて今を生きる体験者の声に耳を傾けた。

(千葉真裕美)

 1925(大正14)年7月20日、現在の一関市藤沢町に農家の長男として生まれた。青年学校で教えていた叔父の勧めもあり、「どうせ行くなら早い方がいい」と17歳の時に父のはんこを盗んで徴兵検査を受けた。甲種合格した時はうれしくて、叔父も喜んでくれたが、父は複雑な表情だっ・・・【続きを読む】

 1936(昭和11)年9月22日、現在の東京都台東区浅草に5男1女の三男として生まれた。41年に太平洋戦争が始まり、国民学校に入った時は既に戦時下。空襲警報は鳴るのが当たり前の毎日で、学校に行っても机の下に潜ってばかり。勉強どころではなかった。B29が飛び交う光景はい・・・【続きを読む】

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