北上・西和賀

ラジオドラマ完成 ギンガク演劇ワークショップ 町内で放送へ【西和賀】

リハーサルでせりふを読み込み、効果音を出す練習に取り組む参加者

 西和賀町教委とギンガク実行委主催の演劇ワークショップで制作していたラジオドラマが完成した。22日に同町上野々の町文化創造館銀河ホールでせりふと効果音を録音する作業が行われ、参加者が作品に命を吹き込んだ。

 同ワークショップは、町文化創造館の演劇アーティストによる表現体験事業と8年目を迎える銀河ホール学生演劇合宿事業「ギンガク」の合同企画で、町民からの提供写真から着想を得て台本に仕上げ、せりふや効果音を収録してラジオドラマにする取り組み。

 同日は劇団「ニットキャップシアター」(京都市)代表のごまのはえさん(41)ら団員と演劇に取り組む町外の学生・若者、西和賀町民有志ら計25人が参加した。

 録音したのは、修学旅行出発直前に駅で起こったハプニングを描いた「日常狂想曲(ラプソディ)」、主人公が友人に写真を撮ってもらうまでのやりとりを物語にした「友との日常」、修学旅行に向かう列車内の一コマを収めた「ジュブナイル」の3本。いずれも5~10分の内容で完成した。

 参加者は、リハーサルでせりふの言い回しや効果音を表現するために使う民族楽器、ペットボトルなどの日常品で作った装置を入念にチェックした上で本番に臨んだ。3作とも一発で終了し、作業後は拍手が起こった。

 列車の走行音として太鼓をたたき続けた多田希里斗君(湯田小学校3年)は「途中で手が痛くなったが、みんなで録音を聞き直した時はいい出来だったので良かった」と笑顔を見せた。

 日常狂想曲を書いた大堰翔君(西和賀高校1年)は「直しは他の人にやってもらったので少し悔いが残るが、いい作品になって良かった」と安堵(あんど)。ジュブナイルの作者山鼻涼君(同)は「自分の思いと演者の解釈に違った部分があったので、次の機会にはしっかりした台本を書きたい」と意欲を見せた。

 完成したラジオドラマは、町内の告知端末で放送するほか、写真提供者に披露する予定。

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