北上・西和賀

民俗村に私設文庫 幅広い分野1万冊配架 14日、本オープン【北上】

みちのく民俗村の歴史的建造物内に開設された展勝地文庫。落ち着いた空間で読書を楽しむことができる

 北上市立花のみちのく民俗村に、私設の「展勝地文庫」がプレオープンした。歴史書や文学書、児童書など幅広い分野の約1万冊を配架。歴史的建造物の落ち着いた空間で、ゆったりと読書を楽しむことができる。14日に本オープンを予定している。

 同文庫は、かつて黒沢尻高等女学校(現北上翔南高校)の校舎として活用された民俗資料館内に開設。同村を管理運営する株式会社展勝地(軽石昇社長)はこれまでに多数の本の寄贈を受けて図書館構想を温め、今回開設に踏み切った。

 室内には小説や文庫本、週刊誌、世界の文学全集、思想書、旅の情報誌、漫画など多彩なジャンルの書籍が並ぶ。北上市史をはじめ「和賀一族の興亡」「北上川の舟運」「北上・和賀地方の山菜」などや藩政時代の百姓一揆など、地域の歴史に関する本もそろえる。

 子供向けに世界の童話集や漫画本なども配架。展勝地の一角に記念館を設置している詩人・童謡作詞家サトウハチロー関係の本や詩集もある。

 現在は文庫内のみでの閲覧。本オープン後も同村外への貸し出しはできないものの、同村の古民家内でも読書を楽しめるようになる。

 軽石社長は「民俗村は昆虫、鳥類の宝庫。まずは来てゆっくりと読んでほしい。子供向けの本も増やし、親子が古民家で読めるようにしていきたい」と話している。

 同文庫は同村開園時の午前10時~午後4時。入館無料。問い合わせは同村=0197(72)5067=まで。

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