宇宙って驚きいっぱい 若柳小皮切りに市内4小中学校 天文教室スタート【奥州】
国立天文台水沢VLBI観測所と奥州市の2018年度連携出前授業「キラリ☆奥州市天文教室」は12日、同市胆沢の若柳小学校を皮切りに始まった。6年生20人は模型を使った体験を通し、太陽と惑星の位置関係など学び、宇宙への関心を高めた。
同日は、同観測所の田崎文得特任研究員が「地球と月と太陽系」について説明。児童は太陽と地球、月の位置を確認しながら月の満ち欠けに理解を深めたほか、太陽と惑星の大きさの違いや位置関係などを模型を使って学んだ。
児童は「一番重い星は」「ブラックホールに入るとどうなるのか」「土星の輪の役割は」「宇宙の電波はどこから出ているのか」などと積極的に質問しながら宇宙や天文学への興味を深めた。
高橋優斗君は「木星がガスでできていることや、ブラックホールは星だということに驚いた。宇宙の不思議が解明されるのが楽しみ」と目を輝かせていた。
出前授業は、次代を担う児童生徒が宇宙や天文学についての関心を持ち、同市水沢星ガ丘町にある国立天文台の研究についても認識してもらい、郷土愛を育むことにつなげるのが狙い。16年度から実施されている。小学5、6年生と中学生が対象で、市内の全小中学校への調査により、今年度は希望があった3小学校と1中学校で開催される。