幼稚園児が手稲刈りに歓声 えさし郷土文化館【奥州】
奥州市江刺のえさし郷土文化館敷地内の体験水田で3日、岩谷堂幼稚園(菅原博園長)の年長児8人が手作業による稲刈りに励み、実りの秋を喜び合った。
同館では毎年、昔ながらの米作りに触れてもらおうと、約1アールの体験水田を地元の幼稚園・保育園に貸し出している。今年は同園児たちが5月に「こがねもち」の苗を手植え。台風などの気象被害が心配されたが、園児の背丈ほどの大きさまで立派に稲を実らせた。
同館の野坂晃平課長補佐が「鎌で手を切らないように、しっかり押さえて根元から刈る」「きょう頑張ると後でおいしいお餅が食べられるよ」とアドバイス。園児たちは一列に並んで作業し、「ぬるぬるする」「はい、刈りました」と歓声を上げながら丁寧に刈り取った。
佐々木優太ちゃんは「手刈りは初めてだったけれど、楽しかった。おいしいお餅を早く食べたい」とうれしそうだった。
同館は11月に収穫祭を開き、この日刈り取ったもち米を使った餅つき体験などを行う予定。