北上・西和賀

水沢鉱山跡巡るコース整備 一般開放、トレイルツアーも【北上】

水沢鉱山の溶鉱炉跡。「岩沢~夏油 小松由佳コース」には往時の遺構が立ち並ぶ

 藩政時代から300年近く栄え、昭和に閉山した北上市和賀町内の水沢鉱山跡をたどるトレイルコース「岩沢~夏油 小松由佳コース」が整備された。コース活用は、地元の史跡が多くの人に広まる機会。鉱山の操業当時を記憶し、より古い時代の採掘跡を知る甲谷要作さん(90)=同町岩沢=も地域活性化を願う一人。「岩沢を世に出し知ってもらいたい」と、希望者の来訪を心待ちにしている。

◇ ◇ ◇

 トレイルコースは、スポーツによる地域活性化を図る官民共同組織・スポーツリンク北上(会長・髙橋敏彦市長)が整備した。市の交流人口拡大のため、2017年度に地域資源を結んで設定したアウトドアスポーツコースの一つで、一般開放されている。

 岩沢駅と夏油高原スキー場をつなぐ約12・3キロの道のり。途中には学校や劇場、選鉱場の跡など、水沢鉱山での暮らしをしのぶことができる廃虚が立ち並ぶ。

 コースを監修したのは、邦人女性で初めてK2登頂に成功し植村直己冒険賞を受けた写真家で登山家の小松由佳さん(秋田県出身)。完成後のフォーラムで小松さんは「まちや炉の跡を林道沿いに見ることができる。鉱山労働者や馬車、湯治客が古くから使ってきたさまざまな人の物語を秘めている道。昨年10月に歩いた際は紅葉の真っ盛りで美しかった。暮らしや風土、歴史を考えながら歩くと本当に魅力的」と現地を歩いた感想を語る。

 同コースを含む市内の8種類の運動コースは、同組織が刊行した地図付きの冊子で紹介されている。問い合わせは同組織=0197(72)5141=へ。

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水沢鉱山 水澤鉱山、水澤銅山ともいわれる。1661(寛文元)年に花巻の住人が開いたとされ、1765(明和2)年には盛岡藩直営となる。時代とともに経営者を変え、1917(大正6)年には生産量がピークに。銅の総産量は7000トン。最盛期には約3000人が一帯で暮らしていたが、産量が低下し54(昭和29)年に閉山した。2012年度には「水沢鉱山(みんちぁやま)古道ふれあいの森」として市の「きたかみ景観資産」に認定されている。

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