マツリバ行事 最高潮 一関 室根神社1300年大祭
東北名代の荒祭りとして知られ、勧請1300年を迎えた一関市室根町の室根神社特別大祭は28日、最終日を迎え、室根山8合目の神社から麓の祭場(まつりば)にある仮宮を目指した本宮、新宮両神輿(みこし)の激しい先着争いが秋晴れの下繰り広げられた。他に類を見ない伝承形態から「マツリバ行事」として国の重要無形民俗文化財に指定されており、神輿を担ぐ陸尺(ろくしゃく)と呼ばれる男たちの熱気で祭りは最高潮に達した。
室根神社特別大祭は奈良時代初期の養老2(718)年、紀州牟婁(むろ)郡本宮村(現和歌山県田辺市本宮町)から熊野神の分霊を勧請した故事に倣い旧暦うるう年の翌年秋に開かれており、次回は3年後に開催される。