来春まで冬ごもり 国道342号真湯―須川高原温泉間【一関】
秋田県に通じる一関市厳美町の国道342号真湯-須川高原温泉間(14・9キロ)は5日、冬季通行止めとなった。正午に同国道を管轄する県の職員によって真湯ゲートが閉鎖され、来春まで半年間の冬ごもりに入った。
真湯ゲートには県南広域振興局一関土木センターと同区間の維持・修繕を担当する業者が集まり、正午に合わせて金属製の門を閉め、施錠した。
同区間は豪雪地帯のため毎年11月から冬季通行止めの措置が取られており、今年は昨年より1日早い実施となった。10月末から積雪と路面凍結の恐れがあるため、夜間通行止めとされていた。同区間の秋田県境にある須川高原温泉は3日、栗駒山荘は4日に今年の営業をそれぞれ終えている。
通行止めが解除されるのは例年、大型連休前の4月下旬になっており、来春も積雪の状況を見ながら判断される見通し。
また、同区間の中間地点では5月に道路下で石積みの擁壁が崩落しているのが発見され、片側交互通行や時間帯通行止めを断続的に行いながら復旧工事が進められた。完工は今月中旬の見込み。
同センター道路河川環境課の小山隆春課長は「復旧工事は全面通行止めの規制を掛けず、紅葉の時期になるべく車両を通そうと観光面に配慮した。予想よりも早く進み、規制期間を縮められた」と振り返り、本格的な冬を迎えるに当たり「今後は管内業者と契約し、除雪や機械散布といった冬道への対応をしっかり進める」と話している。