一関・平泉

貸出冊数 3年連続 県1位 一関図書館・昨年度 利便性、好立地が奏功

自動貸出機が利用者の利便性を高めている

 一関市大手町の一関図書館(千葉秀一館長)は、2017年度の県内図書館貸出冊数ランキングで1位となった。新図書館開館翌年の15年度から3年連続。個人貸出冊数が44万6270冊(前年度比5196冊増)となり、2位の北上市立中央図書館34万1924冊、3位の盛岡市立図書館31万1087冊を大きく上回った。一関図書館は、県内他市と異なり貸出冊数と利用者登録住所に制限がないことや、自動貸出機の便利さ、JR一ノ関駅から近いという立地条件の良さが功を奏した。

 日本図書館協会の公共図書館調査に合わせて県立図書館が実施した独自調査「図書館・公民館図書室等実態調査」で分かった。

 一関図書館は開館した14年度の個人貸出冊数が30万9299冊、15年度は43万4154冊、16年度は44万1074冊で、年々増加している。

 蔵書数(視聴覚資料含む)は30万6498冊(前年度比1万9956冊増)で、図書館資料費予算が確保されていることで新刊が充実している。それぞれの年代に合わせた蔵書を集めているほか、高齢者や障害者に対する宅配サービスも実施。年代別の企画展、講座を定期的に開き、図書館に足を運んでもらう工夫を凝らしており、シンプルでゆとりある書棚設計や通路幅、読書テラスなども人気の一つとなっている。

 千葉館長は「老若男女を問わず、誰もが来やすい図書館を目指す基本方針は変わらない。より利用者のニーズに合った蔵書を充実させるよう心掛けるとともに、企画展などを通じて図書館に興味を持ってもらえるよう努力を積み重ねていきたい」と話している。

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