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禁止薬物4頭目 岩手競馬 発生厩舎 全頭検査で判明

 県競馬組合は12日、岩手競馬での禁止薬物陽性馬が発生した奥州市の水沢競馬場にある高橋純厩(きゅう)舎を対象に実施した全頭の薬物検査で、3例目の陽性馬と別の1頭から禁止薬物の筋肉増強剤(ボルデノン)の陽性反応が確認されたと発表した。7月以降、同じ薬物が検出された競走馬はワンサイドストーリ号で4頭目。

 全頭検査は、3例目の陽性馬(10月28日出走、11月5日陽性確定)発生を受けて6日に同厩舎管理の10頭から検体を採取し、競走馬理化学研究所(宇都宮市)に検査を依頼。12日に結果が出た。

 陽性反応が確認されたのは、3例目の陽性馬だったヒナクイックワン号(牡3歳)とワンサイドストーリ号(せん6歳)の2頭。陽性馬の発生厩舎対象の全頭検査で陽性反応が出たのは今回が初めて。

 ヒナクイックワン号は既に競馬関連法令に基づく事後失格や賞金返還などの手続きを進め、盛岡東署が競馬法違反の疑いで捜査している。

 ワンサイドストーリ号は先月28日に盛岡競馬場開催の別レースに出走して9頭中、8着だった。今回は出走直後の検体採取ではないため、禁止薬物陽性馬には該当しない。

 岩手競馬は3例目の発生を受けて、監視体制の強化などで競馬の公平性が確保できるめどが立つまでの開催自粛を決め、10~12日の水沢競馬場でのレースを取りやめた。今回の陽性反応でレース再開がさらに延びる可能性も出てきた。

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