北上・西和賀

樹齢約900年の姥杉に感嘆 仙人山で自然探索会【北上】

樹齢約900年の「仙人峠の姥杉」の前で記念撮影する参加者
仙人峠の姥杉

 和賀川の清流を守る会が主催する自然探索会は11日、北上市和賀町の仙人山で開かれた。同市と西和賀町からの参加者24人が晩秋の秀衡街道を歩き、中腹の「仙人峠の姥(うば)杉」や久那斗神社奥宮などを訪ねて地域の自然に親しんだ。

 同会が毎年企画しているが、2016、17年は国体準備や荒天のため開催できなかった。3年ぶりの今回は、和賀川の南に位置する仙人山を自然公園保護管理員の遠藤政一さん(76)が案内した。

 山腹をつづら折りに登り、1時間余りで樹齢約900年の姥杉にたどり着いた。林野庁による「森の巨人たち100選」に名を連ねる巨木を仰ぎ見た参加者は、太い幹や枝ぶりに感嘆の声を上げた。登山道を進むと、落葉した木立の向こうに錦秋湖が垣間見えた。

 奥宮手前には姥杉の遺伝子を持つ「姥杉2世」が育てられており、きたかみ巨木の会が雪囲い作業に当たっていた。自然探索会を楽しんだ宝寛さん(70)は「長年の風雪に耐えて成長した姥杉を見ることができて良かった」と感慨深げだった。

momottoメモ

▲いわにちパノラマ写真館・仙人峠の姥杉
▲山歩録・姥杉を仰ぎ見る仙人山

 

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