北上・西和賀

新嘗祭に新米奉納 東京・戸越八幡神社 飯豊の八重樫さん 東北で唯一【北上】

戸越八幡神社新嘗祭に東北で唯一、新米を奉納する八重樫さん

 23日に東京都品川区の戸越八幡神社で開催される新嘗祭(にいなめさい)に、北上市飯豊の兼業農家八重樫哲哉さん(59)の2018年産新米の「ひとめぼれ」が奉納される。全国トップクラスの生産者の新米の一つに選ばれ、東北地方では唯一。八重樫さんは「500年もの歴史のある神社に奉納できるのは非常に光栄」と喜び、生産意欲を新たにしている。

 同神社は1526年創建。500周年に向けた記念行事として2017年から全国でも最高ランクのコメを奉納し、来場者に振る舞うイベントを開催している。

 2年目の今回、選ばれたのは新潟県南魚沼市産、大分県由布市産の「コシヒカリ」をはじめ、北海道余市郡産の「ゆめぴりか」、群馬県渋川市産の「にじのきらめき」など、北海道から九州まで全国各地のえりすぐりの15点。いずれも全国規模のコンクールで最高級の受賞歴を持つ生産者の新米で、30キロずつ奉納される。

 八重樫さんは米・食味分析鑑定コンクール国際大会で16年に最高賞の金賞を受賞し、17年もプレミアムライセンスクラブのベストファーマー賞に認定。17年の炊飯・米飯商品米国際コンテストでも特Aとされた。これら数々の受賞歴や食味、品質などが全国的にも高く評価されていることが、今回の選定につながったとみられる。

 八重樫さんは「設備や栽培面積、食味、受賞歴全ての面で全国的に名だたる方々と一緒に奉納できるのは本当にうれしいこと」と恐縮しきり。新嘗祭では御朱印とともに新米が頒布され、新米の炊き比べ無料試食会もある。全国から集まる来場者にアピールする絶好の機会となり「岩手のコメをまた一つ情報発信できる」と笑顔で語る。

 さらに「これからも責任を持っていいコメを作っていかねばならない。これを励みにして、また来年も奉納できるコメ作りへ努力していきたい」と決意を語っている。

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