北上・西和賀

来月1日オープンへ 夏油高原スキー場 今シーズンの安全祈願【北上】

みぞれの中で行われた夏油高原スキー場の安全祈願祭

 北上市和賀町岩崎新田にある夏油高原スキー場の安全祈願祭が21日、現地で行われた。出席した関係者は、うっすら雪化粧したゲレンデに向かい、無事故を願い、入込数増を期待した。今シーズンは12月1日に営業を開始する予定で、運営会社は入込数12万人を目標にしている。

 祈願祭には、運営する北日本リゾートをはじめ市や県などの関係者合わせて約70人が出席。ゲレンデに小雪が舞う中、神事で同社の菅原三多英代表取締役らがシーズン中の無事故を祈り、安全を祈願して岩崎鬼剣舞が舞を奉納した。

 同スキー場は今シーズンに▽スノーモービル体験ツアーの開催▽中国語と英語に対応したスキーとスノーボードのスクール開校▽JR仙台駅とを結ぶ直通バスの運行-など、新たな誘客策を展開する。

 スノーモービルは6台用意し、スキーやスノーボード客以外の掘り起しを狙う。業務提携会社が中国語と英語に対応したスキーとスノーボードのスクールを開き、常駐の台湾人スタッフが初心者のインバウンド(訪日外国人旅行者)に備える。直通バスは、来月15日から土・日曜日と祝日、年末年始を1日1往復運行する予定。

 このほか、安全対策の一環として山頂付近にスキー場外と行き来できるゲートを設置。登山届を提出してもらい、遭難時に備えて発信機を貸し出すサービスにも取り組む方針だ。

 菅原代表取締役は「今年は暖冬という長期予報があり心配しているが、多くのお客さまに夏油に遊びに来ていただけるよう、楽しいスキー場を目指していろいろな取り組みをしていく」と意欲を示した。

 17~18年シーズンの入込数は約9万4000人で、第1ゴンドラの故障が響き16~17年シーズンより約1万6000人減少した。うち外国人客は5%程度で半数以上が台湾だという。入込目標は、16~17年シーズンの約11万人より1万人上回る数値を設定した。

 同社は積雪次第で23日以降にプレオープンしたい考え。今シーズンの営業期間は来春の大型連休までと見込んでる。

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