奥州・金ケ崎

伝統紡ぐ 縄ないの技 お年寄りが児童に手ほどき【奥州】

縄ないに挑戦する若柳小の児童ら

 奥州市胆沢の若柳小学校(谷木啓恭校長、児童114人)で20日、「全日本農はだてのつどい」(毎年2月)に向けた縄ない教室が開かれた。5、6年生47人が地元のお年寄りから手ほどきを受け、縄ないに挑戦した。

 農はだてのつどいは、胆沢の冬を代表する行事。いさわのまつり実行委員会による同教室は、子供たちが縄ないの技術を披露する「縄ないチャンピオン決定戦」の練習を踏まえ、昔ながらの風習に触れてもらおうと、胆沢地域の各小学校を訪れて実施している。

 同日は実行委担当者のほか、講師として供養塚長生会、出店親交会、新里長生会の3老人クラブ関係者が同校を訪問。手本を示しながら、児童たちに長年培った“達人技”を伝授した。

 作業に夢中の菅原冬暉君(6年)は「手先を使う仕事が好き。縄ないは、やり始めると集中してできるから楽しい」と見る見るうちに長い縄を仕上げていた。

 谷木校長は「胆沢では昔からの文化を大切にしている。縄ないもそうで、地域の温かみが感じられる。子供たちも真剣に取り組んでいる」とうれしそうだった。

momottoメモ

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