北上・西和賀

伝統家屋に新たな風 古民家カフェオープン 関係者ら門出祝福【北上】

グランドオープンを祝い、バルーンを飛ばす中村吉秋さん(左から2人目)夫妻ら

 北上市地域おこし協力隊の中村吉秋さん(45)・邦子さん(44)夫妻がリノベーションした夏油古民家カフェ「小昼 kobiru」が23日、同市和賀町岩崎でグランドオープンした。同日は地元団体とコラボしたセレモニーやイベントが催され、多くの来場者でにぎわいを見せた。

 中村さん夫妻は2016年5月に仙台市から移住し着任。地元の青年団体や業者、大工の協力を得て自ら築80年の古民家をリノベーションし、8月にプレオープン。夏油高原スキー場のシーズンインに合わせ本オープンした。

 カウンターや床、窓枠には古材を使用。レトロな空間を醸し出している。黒板には夏油高原エリアの施設も書き記され、関連のパンフレットも配架。同スキー場をはじめ夏油高原エリアの各種情報を発信する。

 23日は、地元の「いで湯までのラインを楽しむ会」(千田淳代表)主催の夏油高原いで湯ラインまつりと併催。岩崎鬼剣舞スポーツ少年団員の演舞に続き、中村さん夫妻らが本オープンを記念しバルーンを飛ばした。

 店内には子供から青年、高齢者まで幅広い世代が訪れ、カフェや軽食などをじっくりと堪能。子供2人と来場した同市和賀町藤根の髙橋智恵さん(35)は「アットホームで温かい雰囲気が好き。家も近いのでまた来たい」と笑顔で話した。

 すこっぷ三味線やギターの弾き語り、アコーディオン演奏などが華やかに繰り広げられ、外では地元産野菜やきたかみ牛販売、チェーンソーなどの実演販売も行われ本オープンに花を添えた。

 吉秋さんは「古い伝統家屋に新しい価値を付け加え、地域の方々の支え励ましもありグラウンドオープンできた。地域住民と外から来る方々の交流を育み、夏油観光に少しでも貢献したい」と意気込みを強調。千田代表は「夏油高原活性化へ一緒に盛り上げていきたい」と、今後も互いに連携していく考えだ。

 来年3月末まで通常営業し午前11時~午後6時(定休日は火、水曜日)。場所は県道夏油温泉江釣子線の新夏油橋駐車場向かい。問い合わせは同店=080(5555)9826=まで。

▲本オープン初日からにぎわいを見せた夏油古民家カフェ「小昼 kobiru」。対応する中村邦子さん(右)

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