花巻

6次産業化へ意見交換 大迫ぶどう産業振興協 試作品を試食・検討【花巻】

6次産業化商品開発チームによる試作品を試食する参加者

 大迫ぶどう産業振興協議会(藤舘政義会長)の6次産業化商品開発チームによる試作品の試食検討会は29日、花巻市役所大迫総合支所で開かれた。町内の製造業者3社がブドウを使った菓子や加工品を持ち寄り、商品化に向けた参考意見を聞いた。

 同協議会は産地のPRなどを狙いに2017年6月、同チームを立ち上げ、4業者が地元のブドウやワインを使った商品開発に取り組んできた。

 同日は同協議会や行政、農業関係機関、商品開発業者などから約40人が参加。藤舘会長は「試作品作りに努力していただいた。試食、評価を商品化につなげたい。地域のブドウ栽培面積が減少する中、皆さまからの側面からの協力を頂きたい」とあいさつした。

 試作品は早池峰自然科学興業の「はちみつ漬けぶどう」(シャインマスカット、巨峰)、高鉱菓子舗の「ヴィグノーブル(ケーキ)」「マスカットフォンダン」、大迫菓子センターの「シャインマスカット大福」など。ブドウを提供した川喜ぶどう園のドライフルーツや、各業者の定番人気商品もPRされた。

 このうちシャインマスカット大福は、白あんの中にシャインマスカットを一粒丸ごと入れたもので、同センターの佐藤和明専務理事は「きれいな色、種なしで食べられる加工しやすさを生かそうと思った。あっさりした白あんがシャインマスカットの甘さを引き立てる」と狙いを語った。

 参加者からは「工夫を凝らしたおいしい物が多い」「加工品はお菓子の材料に活用できそう」などの感想が出された。各業者は同日のアンケート結果などを基に改良し、商品化を目指す。

 同協議会ぶどう活用の6次産業化部会長の菊池俊雄花巻ハヤチネフーズ事業本部長は「素材の良さ、生産者の思いが込められた試作品がそろった。大迫という産地が見える商品につなげてほしい」と期待していた。

▲大迫町内の業者が製造した菓子や加工品

地域の記事をもっと読む

花巻
2024年5月6日付
花巻
2024年5月6日付
花巻
2024年5月6日付
花巻
2024年5月6日付