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いわてマンガ大賞・マンガ郷いわて表彰式 特別賞受賞 萩尾さん 知事と記念トーク

マンガ大賞に輝いたザネリさん(右)に賞状が贈られた
記念トークを行うマンガ郷いわて特別賞を受賞した萩尾さん(左)と達増知事
「これからも岩手の漫画を」 最高賞受賞 ザネリさん

 県などが主催する第8回いわてマンガ大賞と第3回マンガ郷いわて特別賞の表彰式は15日、盛岡市内で行われた。「鶴と亀のいちじ」で大賞に輝いた漫画家ザネリ(本名佐々木瞳)さん(21)=千葉市=ら21人と、漫画を通し本県の魅力発信に貢献したとして特別賞に選ばれた漫画家萩尾望都さん(69)=埼玉県=を表彰した。

 今回のマンガ大賞には一般部門34点、新設された1~4コマ部門に200点の作品の応募があった。入賞者に賞状を手渡した達増拓也知事は「クオリティーの高さを感じさせる作品が多く、レベルが一段と上がった。岩手の感覚を大事にした文学性を感じる作品もあった」と評し「漫画を通じて岩手の魅力を発信し、地域振興や復興に生かす」と語った。

 初の応募で最高賞に輝いたザネリさんの作品は二戸市の歴史文化や戦国武将九戸政実のエピソードを織り込んだ作品。青森市出身で幼少の頃から宮沢賢治や岩手の歴史に興味を持ち史跡巡りをしてきたといい「九戸城が(日本城郭協会の)続日本100名城に選ばれ、漫画を通じて地域の盛り上げを応援できればと思った。大好きな歴史で賞を頂けて感動している。これからも岩手の漫画を作っていきたい」と喜んだ。

 特別賞を受賞した萩尾さんは「ポーの一族」などで知られる漫画家。2011年には東日本大震災からの復興に思いをはせた作品集「なのはな」を執筆、翌年には作品集の一つとして宮沢賢治の銀河鉄道の夜をテーマにした作品を執筆するなど震災からの復興と本県の文化振興に貢献したことが評価された。

 表彰式に続き、萩尾さんと達増知事との記念トークが行われ、作品になりそうな岩手の題材、作品集「なのはな」に込めた思いやその舞台化、連載の再開などについて語った。漫画家を目指す若者には「皆さんの作品は自身を元気にし読んだ人も元気にする。それが岩手の財産になっていく。これからも描き続けて」とエールを送った。

momottoメモ

▲ザネリさん最高賞 第8回いわてマンガ大賞 「鶴と亀のいちじ」

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