北上・西和賀

観光の“新戦力”に 北日本リゾート スノーモービル体験会【北上】

新たなメニューとして導入されたスノーモービルを体験する参加者ら

 北上市の北日本リゾートは20日、運営する同市和賀町岩崎新田の夏油高原スキー場で、新しい体験メニュープログラムの体験会を開いた。参加した関係者は、同スキー場が今季導入したスノーモービルなどのメニューを体験。インバウンド(訪日外国人旅行者)を含め誘客につながる観光素材の新戦力となるか、感触を確かめた。

 スキーやスノーボード客以外の掘り起こしを狙い同スキー場は今シーズン、インバウンドの誘客を含めて新たなメニューを体験できるプログラムを企画。同日は、北上、花巻両市内のホテルや行政の関係者ら11人が参加。洋式かんじきのスノーシューを履いて50センチ以上積もる雪の上を歩いたり、スノーモービルやスノーラフティングといったメニューを体験した。

 このうちスノーモービルは6台用意され、専用のコースに移動してインストラクターの指導を受けながら体験。参加者はシートにまたがって雪にハンドルを取られながらの操作を楽しみ、寒さの中で雪原を走る爽快感を味わった。

 参加した花巻温泉総合予約部の川村義秋統括課長(40)は「雪国生まれでありながら初めての体験が多く興奮し、インパクトがある体験だと実感した。雪を目的として本県に訪れる台湾や香港の方が多い中で、スキー場が組み込まれたツアーは少なく、今回のメニューをツアーに組み込めばファミリー層や若い世代の取り込みが期待できる」と好感触をつかんだ様子。「魅力をしっかり発信できるかが課題となるだろう」と今後の展開に期待した。北日本リゾートの小原弘明さんは「雪と触れ合う機会を創出し、県民に魅力を知ってもらいたい。今後インバウンドの流れが一層強まるので、遠野や平泉などを含めより大きなマーケットになるよう、県南地方として取り組みを広げたい」と広域観光に意欲を示した。

 同スキー場の入り込み数をみると、2017~18年シーズンは約9万4000人で、第1ゴンドラの故障が響き16~17年シーズンより約1万6000人減少。うち外国人客は5%程度で半数以上が台湾。今シーズンは9日オープンし、入り込み目標は16~17年シーズンの約11万人を1万人上回る12万人(うち海外客は1万人)に設定している。

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