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8人を追加合格 岩手医大 文科省の指摘受け救済

 岩手医科大(小川彰理事長)は、2018年度医学部入試について文部科学省から不適切との指摘を受けた問題で、本来の合格ラインに達していた不合格者8人を追加合格とすることが、9日までに分かった。対象者は一般入試で7人、編入試験で1人。それぞれの意向を確認した上で、希望者について今春の入学を認める。

 同大は文科省の指摘を受け、昨年12月21日に弁護士などで構成する調査委員会を設置。不合格者の救済措置などについて検討していた。

 調査の結果、18年度一般入試では、正規合格順位内でありながら総合評価の観点から不合格となった7人について、「明確に不合格と判断する要素が乏しく、不利益な取り扱いとなっている」と判断した。

 医学部への学士編入試験で同大歯学部出身者を優遇していたことについては、「募集要項に記載はなく、公平な入学者選抜とは言えない」とした。

 同大は一般入試の不合格者7人と、編入試験の2次試験で不合格となった他大出身者1人を追加合格候補者に認定した。

 19年度一般入試の募集人員は、現行の90人から変更なし。編入試験については、追加合格の1人が入学を希望した場合、募集人員を現行の7人から6人に減員して実施する方針。

 今回の問題を受け、同大入試センター事務室は「今後は規範に準じ、より公正な入学試験を実施する」としている。

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