花巻

春夏甲子園へ貢献 学生野球協会優秀選手 菅原君(花巻東高前主将)が輝く

日本学生野球協会優秀選手の表彰状を受ける菅原君(左)

 花巻東高校硬式野球部前主将の菅原颯太君(3年)が日本学生野球協会の優秀選手に選ばれ、花巻市松園町の同校で31日、表彰伝達式が行われた。春夏連続で甲子園に出場し、選抜大会で8強入りしたチームを率いた菅原君は「培ってきたことを生かし、表彰に恥じないような行動を取っていきたい」と思いを新たにした。

 式には小田島順造校長、佐々木洋監督らが出席。県高野連の阿部徹会長が菅原君に表彰状を手渡し、「最後まで諦めずキャプテンの役割を果たす姿が甲子園、県大会でも見受けられた。チームのために何をすべきかを考え、取り組んだ功績は素晴らしい」とたたえた。

 小田島校長は「野球部は全国に名をとどろかせながら、高校野球ファンの応援を頂いている。期待に応えられるよう精進したい」と語った。

 菅原君は2年秋に主将に就き、秋季地区大会からベンチ入り。チームは6年ぶり3度目の出場となった第90回選抜大会で2勝を挙げた。昨夏の第100回全国選手権県大会の決勝では、六回に代打として同点適時打を放ち、3年ぶり9度目の優勝に大きく貢献。当時の部員121人をまとめ上げ、春夏連続となる甲子園出場を成し遂げた。

 高校卒業後は同志社大に進学。経営や情報処理などを学んで経営者を目指しつつ、今後も野球に携わりたいといい、「監督やチームのみんな、高野連の方々など周りの人たちのおかげで賞を頂くことができた。仲間と話し合う中で成長できたのは貴重な経験。この表彰状を見るたび、人とのつながりの大切さを思い出したい」と語った。

 同表彰は2018年度、高校、大学合わせて73人が受賞。本県からは菅原君と富士大硬式野球部前主将の楠研次郎さん(4年)が選ばれた。

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