岩手の郷土料理 ポテチに ひっつみ汁味 期間限定で来月4日発売
スナック菓子メーカーのカルビー(東京都)は、岩手の郷土料理の味わいを再現した「ポテトチップス ひっつみ汁味」を開発した。3月4日の発売を前に13日、県庁の達増拓也知事を表敬訪問し、数量・期間限定の新商品を紹介した。
47都道府県の「地元ならではの味」を再現するプロジェクトの一環。最初の2017年度は「盛岡じゃじゃ麺味」で、約50万袋が6週間ほどで完売する好評を集めた。
インターネットを通じて消費者から案を募集し、県庁でのワークショップや試食会を経て開発。鶏肉やゴボウなど根菜のうま味たっぷりのだしに小麦粉をこねて延ばして煮込むひっつみ汁そのままに「野菜のうま味が広がるやさしいだしの味わい」が楽しめる。
試食した達増知事は「ゴボウの風味がひっつみっぽい。野菜のコクがあり、パッケージもいい」と評価。同社東日本事業本部の松本知之マーケティング担当部長は「まず県民の皆さんに興味を持って食べていただき、おいしさや懐かしさを感じてほしい」と話す。パッケージには、お年寄りがいろりでひっつみ汁を作るイラストをあしらい、裏面で6~8月の三陸防災復興プロジェクトを紹介している。
内容量55グラムで想定価格は税込み120円前後。東北、信越地方8県のコンビニエンスストアやスーパーなどで取り扱う。