一関・平泉

園児 茶道楽しむ 涌津保育園/いずみの森幼稚園 統合控え交流【一関】

統合を前に茶道を通して交流する涌津保育園といずみの森幼稚園の園児

 一関市花泉町の涌津保育園(菊池昌弘園長、園児76人)といずみの森幼稚園(菅原悦夫園長、園児25人)の合同お茶会は14日、同町涌津の長禅寺で開かれた。両園は今年4月に統合し、公私連携幼保連携型認定こども園「わくつこども園」となる。年中児らが茶道を通して交流し、今春から園舎を共にする友達たちと触れ合った。

 茶会は年中児と年長児を対象に実施。このうち年中児は涌津保育園から14人、いずみの森幼稚園から8人が参加し、保護者らも見学に訪れた。裏千家教授の浅井美保子さん(68)から茶道の歴史や基本的な作法について指導を受けた。

 あいさつの仕方、正座の姿勢などを教わった後、自分たちでたてた抹茶を両園の園児が互いに振る舞った。苦みに渋い顔をしたり、大きな声で「苦くない」「おいしい」と笑顔を見せたりと、終始和やかな雰囲気に包まれていた。

 園児たちは保護者にも抹茶と菓子を運んで、おもてなし。最後に浅井さんは「これから一緒になる友達と一年間仲良くしてください」と呼び掛けた。

 涌津保育園の佐々木心都ちゃん(5)は「桃のお菓子がおいしかった。上手にお茶を運べた」と笑顔。いずみの森幼稚園の菅原由衣ちゃん(5)は「お茶がおいしくて、楽しかった。(涌津保育園の園児と)これからも仲良くしたい」と話していた。

 今春から開園する「わくつこども園」は0歳から就学前の子供が対象で、園舎はいずみの森幼稚園を利用する。設置・運営事業者には涌津保育園を運営する社会福祉法人洗心福祉会が選定されている。公私連携幼保連携型認定こども園は同市初となる。

 両園では統合を前に園児や保護者の不安を解消してスムーズに移行できるよう、2018年から定期的にいずみの森幼稚園で交流会を実施。今回の合同茶会は、統合前の最後の交流として行われた。

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