一関・平泉

拍子木打ち「火の用心」 藤沢・火伏祭 自警団、園児らパレード【一関】

伝統の「火伏祭」パレードで拍子木を打ち、火の用心を呼び掛ける園児ら

 一関市藤沢町の藤沢地区で16日、明治時代から続く「火伏祭(ひぶせまつり)」が開かれ、自警団である町火盗難防止会(佐藤四郎会長)の会員をはじめ、地元幼年消防クラブの園児ら約100人が拍子木を打ちながら中心商店街を練り歩き、火災予防を呼び掛けた。

 藤沢地区では1882(明治15)年と88(同21)年に地区中心部の大半を消失する大火に見舞われ、混乱に乗じた盗難などの被害も相次いだことから同年に火盗難防止会が発足。大火は両年とも旧暦1月12日に発生したため、毎年この日に火伏祭を開いている。

 131年目の今年は週末の開催となり、藤沢こども園幼年消防クラブの5歳児とその祖父母や父母も多数参加。神事に続いて中心商店街約500メートル区間で行われた火伏パレードは例年になくにぎやかとなり、地区民らも沿道に出て手を振り、改めて防火を誓っていた。

 火盗難防止会では会員が輪番制で毎週火曜日午後9時から30分ほど拍子木を打ち、警鐘を鳴らしながら夜回りを行っている。

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