古民家彩る雪灯り 民俗村でイベント【北上】
北上市立花にあるみちのく民俗村で16日、雪明かりイベント「民俗村の雪灯(あか)り」(実行委主催)が開かれ、立ち並ぶ古民家とほのかな明かりのコントラストが幻想的な雰囲気を醸し出し、訪れた人たちを懐かしさを感じさせる世界にいざなった。
雪明かりを楽しんでもらう機会を通じて新たな魅力を創出し、冬の観光資源にしようと、北上市地域起こし協力隊の深津咲奈さん(28)が中心となって初めて企画。少雪のため同市の夏油高原スキー場などからトラックで34トン分を会場に運び込み、雪灯籠や雪像の制作に充てた。
イベントでは、古民家などが立ち並ぶ同民俗村に雪灯籠を約600個設置し夕方から点灯したほか、アニメキャラクターやイノシシの雪像を設置。古民家の中では演奏会が開かれ、飲食物の提供も行われた。
このほか、ラクロスやワインの空き瓶を活用したライト作りなどの体験コーナーもあった。
訪れた人たちは、懐かしい雰囲気の中でほのかな明かりとゆったりした時間を楽しみ、「きれい」などと話しながら写真を撮る人の姿が多く見られた。
会場の一角に設けられた雪の滑り台は、そりや竹スキーを楽しむ子供たちでにぎわった。黒沢尻東小学校3年の久保咲寧さんは「竹スキーやビニール袋を使い、雪の滑り台を滑ったのが楽しかった」、ラクロスを初めて体験した黒沢尻西小学校5年の小田島侑美さんは「ラケットでボールをキャッチした瞬間が気持ち良かった」と楽しんだ様子だった。