一関・平泉

ヤギかわいく包装一新 ミルク入りせっけん 藤沢・ななちゃんの会【一関】

包装デザインを一新したヤギのミルク入りせっけん「仔ヤギのおすそわけ」
あす千厩で販売

 一関市藤沢町西口地区のななちゃんの会(小野寺梅子代表)は、24日に同市千厩町の千厩酒のくら交流施設で催される「せんまやひなまつり・おひなマルシェ」(実行委主催)で、包装デザインを一新したヤギのミルク入りせっけん「仔ヤギのおすそわけ」を販売する。県の2018年度「幸せ創る女性農林漁業者育成事業」(経営向上)に採択され、プロにデザインを依頼した。絵本に登場するようなかわいらしい子ヤギが描かれている。

 西口地区では高齢化に伴って人手が不足している道路沿いの草取りの助っ人として、同地区自治会協議会が中心となり、14年度からヤギを飼育している。このミルクを活用し、同自治協女性部が試行錯誤を重ねてせっけんを開発。17年11月から各種イベント会場で販売している。

 この間、18年9月にななちゃんの会を設立。同11月に女性農林漁業者の視点を生かしたグループ活動を支援する県の「幸せ創る女性農林漁業者育成事業」に採択され、類似品の調査や販売力向上のためのパッケージ改良、リーフレット作製などに取り組んできた。

▲おひなマルシェで販売するせっけんを包装する(左から)小野さん、小野寺さん、小野寺代表

 メンバーは小野寺代表(64)と小野千恵さん(56)、小野寺正子さん(57)。団体名の「ななちゃん」は初代のヤギの名前を取った。市役所千厩支所産業経済課農村地域づくり活動支援員の渡辺寿恵さん(59)が、同会設立以前からメンバーを支えている。

 おひなマルシェでの販売は、同事業の成果として一新した包装のお披露目を兼ねて行う。メンバーは「かわいいデザインで気に入っている」「まるで絵本の世界のようだ」「ぜひ手に取ってほしい」と話し、22日は西口七区公民館で1個ずつ丁寧に包装した。

 ヤギの乳、オリーブ油、ココナツ油、パーム油、米油など環境に配慮した原料を使って手作りし、出来たてのせっけんを3カ月かけて乾燥、熟成させることで品質向上に努めている。

 肌の弱い購入者からも「汚れ落ちがよく顔から体まで使っている」「肌がつっぱらない」などと感想が寄せられているという。

 販売価格は1個400円。同マルシェは23日から開かれるが、ななちゃんの会の出店は2日目の24日のみ。開場時間は両日とも午前10時から午後4時まで。

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