花巻

宿場の春 華やかに 大迫・雛まつり開幕 表情豊か2300体【花巻】

歴史雛から現代雛まで多彩な雛人形を展示している「おおはさま宿場の雛まつり」

 花巻市大迫町に代々受け継がれる貴重な雛(ひな)人形を一斉に展示公開する第22回おおはさま宿場の雛まつり(大迫・宿場の雛まつり実行委員会主催)は22日開幕した。メイン会場の大迫交流活性化センターを含め町内30カ所に約2300体が飾られ、さまざまな表情の雛人形が商店街に春を呼び込んでいる。3月3日まで。

 同センター前で開かれたオープニングセレモニーでは、大正琴の演奏に合わせて大迫保育園の園児が「うれしいひなまつり」を合唱。実行委の山影義一会長は「準備、片付けをするボランティアのほか、中高生にも手伝ってもらってにぎやかにしていただいている。これまで携わってきた方々に感謝する」とあいさつし、関係者がテープカットした。

 センター内には、写実的で整った顔やあでやかな衣装が特徴の古今雛をはじめ、享保雛や次郎左衛門雛など江戸時代の人形を含め約1000体を展示。宿場町の調度品や内装で演出したコーナー「ここから始まるおおはさま雛紀行」もあり、初日から子供たちや観光客がじっくり見て回った。

 初めて訪れたという洋野町の木村ツヤ子さん(59)は「古い人形なのに保存がしっかりしているし、衣装もすてきで昔の人の手先の器用さを感じる。展示の準備をしたり、大迫の歴史を説明するスタッフも素晴らしい」と話していた。

 期間中は花巻人形絵付け体験教室や「人力車で雛めぐり」、宿場町400年「入宿行列」写真展など多彩な関連イベントを企画している。メイン会場のみ入場料400円(高校生以下無料)。問い合わせは花巻商工会議所大迫支所=0198(48)3230=へ。

momottoメモ

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