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恐竜 今も? 県立博物館でトピック展 直系子孫の鳥紹介【岩手】

県立博物館トピック展「今を生きる恐竜たち」。マダラハゲワシの剝製

 県立博物館のトピック展「今を生きる恐竜たち」は、盛岡市上田字松屋敷の同館で開かれている。35点の鳥の剝製を展示し、研究が進むに連れ、恐竜の直系の子孫であることが分かった鳥のさまざまな姿を紹介している。7日まで。

▲マダラハゲワシの剝製、別アングルから

 エントランスホールで来館者を迎えるのはエベレストより高く飛べるマダラハゲワシ。両翼を広げると2・5メートルにもなる大きな鳥で、1973年に高度1万1300メートルで飛行機と衝突する事故を起こしたことから、世界一高く飛んだ鳥というギネス記録を持つ。

 その背後には78年に岩泉町で発見された恐竜モシリュウと上腕骨の形が似ているマメンキサウルスの復元全身骨格模型(常設)が構える。

 今展では鳥と恐竜の関係に加え、鳥が空気の薄い高い空でも自由に飛べるのは人と違って気嚢(きのう)という効率よく酸素を取り込むことができる呼吸器官があること、鳥が鳴くのは気管が枝分かれするところにある鳴管で音を出すことなど鳥の特別な体の仕組みを紹介。恐竜に生えていた歯が鳥にはなく、鳥にあるくちばしが恐竜にはないことなど、恐竜から鳥になる過程で謎が残っていることも解説している。

 担当した同館専門学芸調査員の渡辺修二さんは「6500万年前に絶滅していたと思われる恐竜は実は今も生きている。時には食卓に上り、空揚げとして皆さんの口に入っている鳥が現代の恐竜。鳥、恐竜両方の視点から展示を楽しんでほしい」と話している。

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