奥州・金ケ崎

ファンの視線熱く 水沢 19年度岩手競馬が開幕

水沢競馬場で2019年度シーズンが開幕した岩手競馬

 岩手競馬の2019年度シーズンが6日、奥州市水沢姉体町の水沢競馬場で開幕した。待ちわびたファンが列を成して訪れ、繰り広げられたレースに熱い視線を送った。

 「ともに翔(か)ける2019岩手競馬」がキャッチコピーの今シーズン。開幕セレモニーで県競馬組合管理者の達増拓也知事は18年度に相次いだ競走馬の禁止薬物検出問題に触れ、「二度と発生させない決意と体制の下で開催する」と強調。「関係者と岩手、全国のファンが共に翔けることができるよう取り組む」と開会を宣言した。県調騎会騎手部会長の村上忍騎手は「馬の力を信じ、馬に関わる全ての人たちの思いを乗せ全身全霊で走る」と宣誓した。

 同日は第1レースを前に雨も上がり、準重賞の第44回スプリングカップを含む10レースを予定通り実施。競走馬は砂煙を上げて力強くコースを駆け抜けた。

 初日は入場無料で、来場記念品の配布や、19年度奥州水沢42歳厄年連輝馬伝(こうまでん)の演舞などが行われた。家族と訪れた児玉はやて君(秋田県能代市・渟城南小学校2年)は、騎手からゴーグルをプレゼントされ上機嫌。「競馬は応援をすると楽しい。また見に来たい」と笑顔を見せていた。

 今季の岩手競馬は通常開催が20年1月7日まで21開催(水沢10、盛岡11開催)と、同年3月の水沢での特別開催1開催(6日間)の計128日間開かれる。

 同組合は今年度の発売計画額を352億8200万円に設定。禁止薬物検出問題を受け、監視カメラの増設や警備体制の強化などの対策を講じている。

momottoメモ

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