一関・平泉

昭和の古布 令和へつなぐ 千厩・20日から リメーク衣類、小物展示【一関】

20日から開く「和に魅せられて古布遊び」の一部展示を終えた店内に立ち、笑顔を見せる伊藤さん(左)と千葉さん

 一関市などに住む女性らが古着をリメークした服や小物類を持ち寄って展示する「和に魅せられて 古布遊び」は、20日から28日まで同市千厩町千厩字町の伊惣商店で開かれる。出品者の一人で同店を営む伊藤京子さんは「リメークすることで、和の文化を残していきたい」と話す。平成から令和への改元が迫る中で昭和レトロな色柄の古布が再利用され、新時代へと生かされるのを鑑賞するのも一興だ。

 この催事は伊藤さんが高校時代の同級生2人と共に還暦を記念して2008年に始めた三人展を前身に、13年からは古布をリメークしている他の愛好者も加えて毎年開かれ、通算12回目。

 メインの出品者は伊藤さんと神奈川県逗子市の井上よし子さん、宮城県気仙沼市の千葉なる子さんの3人。他に一関市の千厩町や藤沢町、盛岡市の愛好者が出品する。

 戦前に使われていたチェック柄の布団皮をリメークしたかわいらしいワンピース、藍染めや絣(かすり)をパッチワークのように組み合わせたジャケットなど服だけでも約100点を展示。ストール約40点、ブローチ約30点、手提げかばんなど約20点も並べ、一部販売する。

 伊藤さんは「もともと着物が好きで、着なくなった着物を生かすために始めた。昔の人が大切にしてきた着物を簡単に捨ててしまうのはもったいない。若い人にも興味を持ってもらえたらうれしい」と話している。

 営業時間は午前10時から午後5時まで。問い合わせは同店=0191(52)2043=まで。

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