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心身鍛え使命全う 県警山岳遭難救助隊員 選抜者に任命書交付【岩手】

山岳遭難救助隊員任命式で宣誓する村上隊長(手前右)

 県警山岳遭難救助隊員の任命式は22日、盛岡市の県警本部で行われた。機動隊などから選抜された隊長以下29人が、遭難者の人命救助へ尽力することを誓った。

 式では島村英本部長が「隊員はいかなる困難な環境においても、遭難者の救助に尽力しなければならない。この崇高な使命を肝に銘じ、救助技術をさらに高め、一致団結して任務を完遂してほしい」と訓示を述べた。

 島村本部長から任命書の交付を受けた同隊長の村上和之警部補(37)が「使命を全うするため日々訓練に励み、心身を鍛え、あらゆる困難を克服し、迅速的確な活動を行い県民の負託に応える」と宣誓した。

 同隊は1976年に発足。今年は機動隊をはじめ、盛岡東、盛岡西、岩手の各署、本部地域課から選抜された20~40代で構成し、夏と冬に複数回の救助訓練に取り組む。

 県警によると、2018年の山岳遭難発生状況は、前年を5件下回る42件。内訳は山菜採り15件、登山12件、キノコ採り10件、その他5件だった。遭難者は48人で、約6割が65歳以上の高齢者。7人が犠牲となった。

 新たに隊員に任命された吉田陸暉巡査(23)=岩手署地域課=は「緊急時に向けて、日ごろから体を鍛えている。人命救助を第一に、自身にできることをやっていく」と気を引き締めていた。

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