一関・平泉

義経騎乗へ最終調整 藤原まつり出演 タカラホワイト【平泉】

藤原まつりのメインイベント「源義経公東下り行列」に向けてトレーニングに励む小岩さんとタカラホワイト

 平泉町で5月3日に開かれる藤原まつりのメインイベント「源義経公東下り行列」を控え、一関市狐禅寺の造園業小岩明美さん(77)と、義経役の俳優を乗せる愛馬タカラホワイト(雄6歳)は本番に向けて最終調整を行っている。今年で3回目の出演となる同馬は、観衆の目を引く大きな肢体で力強い歩き姿を披露するため、小岩さんの調教を受け、万全の準備で晴れの舞台に臨む。

 小岩さんの家では日露戦争時代から馬の飼育をしており、小岩さんも中学生の頃から馬の世話をしていた。藤原まつりは高校生の時に、出演者から馬の貸し出しを依頼されたことをきっかけに旗持ち武者として出演し、それ以来馬と共に毎年出演するようになった。

 タカラホワイトは北海道のばん場競馬場で活躍していた元競走馬。2017年の初出演の際は見慣れない景色や人の多さに戸惑うそぶりも見られたが、現在では堂々とした歩き姿や力強い足取りで主役を乗せる馬の風格が出てきたという。

 東下り行列に向けたトレーニングは2月下旬に開始し、朝か夕方に1時間ほど小岩さんが手綱を引いて自宅近くの河川敷を周回。同馬に約300キロの重りを引かせ、息遣いや表情を見ながらペースを調整して行っている。

 トレーニングは当日の朝まで続ける予定で、小岩さんは「地域の人に喜ばれるまつりにするには安全第一であること。本番まで気を抜かずにしっかりと準備をして、観衆にタカラホワイトの迫力ある歩き姿を見てもらいたい」と意気込んでいる。

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