一関・平泉

稚児愛らしく 四代公追善法要 藤原まつり・あす開幕【平泉】

観光客が見守る中、中尊寺本堂から金色堂までの参道で行われた稚児行列

 春の藤原まつり(平泉観光協会主催)開幕を前に、争いのない浄土社会を目指して平泉に華やかな黄金文化を築いた奥州藤原氏の遺徳をしのぶ法要が1日、平泉町の中尊寺と毛越寺でそれぞれ営まれた。

 このうち中尊寺(山田俊和貫首)では本堂で午後から藤原四代公追善法要が営まれ、山田貫首をはじめとする一山の僧侶のほか町内関係者らが参列。法要後は法楽として本堂から金色堂までの参道300メートルで稚児行列が行われた。

 行列には同町を中心に遠くは神奈川県から3~6歳の男児32人、女児41人の計73人が参加。赤と青の狩衣(かりぎぬ)・直垂(ひたたれ)姿に男児は烏帽子(えぼし)、女児は宝冠をかぶり、桜の小枝を手にした愛らしい姿が観光客の注目を集めた。

 矢巾町の田澤れなちゃん(5)は、平泉町出身の母かおりさん(40)と親子2代で参加。かおりさんは「娘が自分が小さい頃と同じ衣装を着た姿に感慨深いものを感じる。令和最初の日に参加できたのも記念になった」と娘の姿に目を細めて見入っていた。

 今年の春の藤原まつりは3日に開幕。まつり最大の呼び物となる初日の「源義経公東下り行列」をはじめ5日までの期間、多彩な催しが行われる。

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