一関・平泉

平泉町に神饌田 富岡八幡宮 水かけ神輿が縁 すげ笠姿でお田植え式

富岡八幡宮本社神輿のはんてんにすげ笠姿で神饌田に苗を植えた「お田植えの儀」

 平泉町で毎年7月に開かれる「平泉水かけ神輿(みこし)」と関わりの深い富岡八幡宮=東京都江東区=で、祭祀(さいし)に神前へ供える稲を作る神饌(しんせん)田が、新たに同町平泉字花立地内に設けられた。12日には同八幡宮のほか同町で水かけ神輿を主催する平泉総社神輿会の関係者らが参列して現地でお田植え式を行い、秋に豊かな実りがもたらされることを祈願した。

 同八幡宮の丸山聡一宮司をはじめ同神輿会の千葉庄悦会長、来賓の青木幸保町長ら40人余りが参列。豊作を祈願する神事に続く「お田植えの儀」では、同八幡宮本社神輿のはんてんをまとい、アヤメをあしらったすげ笠(がさ)姿の代表5人が広さ約8アールの神饌田に入り、青空の下ひとめぼれの苗を手植えした。

 あいさつで丸山宮司は「神輿を通して30年近く交流のある皆様のご尽力で、平泉に神饌田を設けることができた。ここで作らせていただくコメは皇位継承に伴う11月14日の大嘗祭に合わせて神前にお供えするとともに、平泉のコメをアピールすることで少しでも震災からの復興に寄与したい」と感謝した。

 平泉水かけ神輿は、水かけ神輿で有名な「深川八幡祭り」で知られる同八幡宮の協力で1996年に初めて開かれ、今年で24回目。同八幡宮が神饌田を設けるのは今回が初めてで、秋には黄金色に実った稲穂を収穫する抜穂(ぬきほ)祭が予定されている。

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